お知らせ
AIデータセンターの研究を拡大している
原題:We're scaling our AI Data Centers research
AIデータセンターの建設は、人類史上最大規模のインフラ事業の一つである。何もない土地が2年足らずで、小さな都市並みの電力を使う、広大なギガワット規模の施設へと姿を変えている。この変化の規模と速さは想像しがたい。私たちはこの大規模な建設を把握するためにAIデータセンター(AI Data Centers)エクスプローラーを作った。そして今、世界をより網羅的に収録できるよう、規模を広げている。また、重要な情報を見つけて可視化しやすいよう、ページを再設計した。
昨年11月にエクスプローラーを発表した時点では、世界のAI計算資源の推定15%を占める13か所のデータセンターを収録していた。現在は86か所のデータセンターを収録し、世界のAI計算資源の推定44%を捉えている。各施設について、衛星画像と詳しい施設データを提供している。データには、H100換算での計算能力、チップの種類、設備費、建設状況が含まれる。2026年に入ってから新たに導入された計算資源では推定53%を捉えている。2025年の導入分では39%、2024年では26%だった。
データセンターの研究は、フロンティアAIに使われる最大級のデータセンターを中心に始めた。しかし規模を広げるにつれて、より多くの国の、より幅広い規模の施設を捉えるようになっている。たとえば、エクスプローラーには今、オーストラリアの41 MWのSouthgate Melbourneや、インドネシアの72 MWのOracle Batamも含まれている。
新しいデザイン
トップページを開くと、まず世界最大級のデータセンターの概観が表示される。計算能力、IT電力容量、コストのいずれかで順位づけされている。時間を前後に移動したり、所有者、主な利用者、国でグラフを絞り込んだり色分けし直したりできる。

新しいディレクトリタブでは、個々の施設を掘り下げて、各施設で使われているAIチップや冷却設備などの詳細を見ることができる。建設のさまざまな時点の衛星画像を比べることで、施設が何もない野原から複数の建物からなるキャンパスへと変わっていく様子を見られる。各段階で何が変わったかの説明も付いている。


取りこぼしている計算資源の量はどうやってわかるのか
エクスプローラーは現在、世界のAI計算資源の推定44%を収録している。収録率は、稼働中のデータセンターの計算能力(H100換算)をすべて合計し、それを3か月前の時点で世界の主要な顧客に納入されたと私たちが推定するAI計算資源の総量で割って推定する。導入までの遅れを3か月と仮定しているためである。2025年末時点で、納入された計算資源の総量はH100換算で約2,030万だった。これを外挿すると、2026年9月までには3,160万になる。これらの推定値とその方法論はAIチップの保有者エクスプローラーで確認できる。収録率の推定に使ったコードも公開している。
収録率は企業によって異なる。現在のデータにはMetaのAI計算資源の大部分が含まれているが、MicrosoftとAmazonの計算資源はまだ多くを捉えられていない。パブリッククラウドへの導入は、同じインフラが複数の顧客に使われることがあるため、帰属先の特定や定量化が難しい。
中国のデータセンターの収録率は9〜31%と比較的低く、今後数か月で改善することを目指している。
最後に、データセンターの情報をいつ更新したかを示す変更履歴を追加した。
データセットが大きくなるにつれ、そこから見える世界のAIインフラ建設の姿も、個々の施設から大きな傾向まで、より詳しくなっていく。エクスプローラーを使って、世界のどこで、いつ、どのように計算資源が導入されているかを確かめてほしい。