データインサイト
ベンチマークの問題に対するLLMの回答は時間とともに長くなっている
著者:Luke Emberson、Ben Cottier、Josh You、Tom Adamczewski、Jean-Stanislas Denain(Epoch AI)
ベンチマークの問題に対して言語モデルが生成する回答の長さは、推論モデルと非推論モデルのどちらでも時間とともに増えている。Epochの社内ベンチマークによれば、推論モデルの回答は非推論モデルの回答(年2.2倍)よりもかなり速いペース(年5倍)で長くなっている。推論モデルは回答そのものも全体に長く、現在は平均で非推論モデルの約8倍のトークンを出力している。
推論モデルについては、強化学習(RL)の学習量を拡大するにつれて、より多くの推論トークンを生成するようになることが示されている。非推論モデルの回答が長くなっている理由はそれほど明らかではない。コンテキスト長が伸びる傾向、RLHF用のデータを作る際に評価者が長い回答を好むこと、あるいは思考の連鎖(Chain of Thought)プロンプティングからのコンテキスト蒸留の利用が増えていることを反映している可能性がある。最後に、今日のモデルは推論モデルと非推論モデルにはっきり分けられるが、将来のモデル(GPT-5など)ではこの境界があいまいになる兆しがある。
このグラフについて詳しく
Epochのベンチマーキングハブ(Benchmarking Hub)のデータを用いて、GPQA Diamond、MATH Level 5、OTIS Mock AIME 2024-2025でのモデルの回答の平均的な長さを求め、その推移をプロットした。推論モデルの出力の長さは、非推論モデルよりも大幅に速いペースで伸びている(年5倍に対し年2.2倍)。また当然ながら、推論モデルは非推論モデルよりはるかに多くのトークンを使っている。
分析のコードはこちらで公開している。
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