ベンチマーク
ExploitBench v0.1
実在する、防御を固めたセキュリティ脆弱性を相手に、LLMエージェントがソフトウェアのエクスプロイトの「能力のはしご」をどこまで登れるかを測るベンチマーク。
2026年10月1日時点のデータ。最新の得点は原文へ。
概要
Carnegie Mellon University(カーネギーメロン大学)の研究者が作成したExploitBenchは、実在するソフトウェアの脆弱性を悪用しようとするとき、LLMベースのエージェントがどこまで進めるかを評価する。成功か失敗かを二値で採点するのではなく、段階的な能力をはしごに沿って測る。はしごは、脆弱なコードへの到達から、クラッシュの誘発、エクスプロイトの基本部品(プリミティブ)の構築を経て、任意コードの完全な実行にまで至る。
このベンチマークは、ChromiumのV8 JavaScript・WebAssemblyエンジンにあるNデイ脆弱性(すでにパッチが出ているバグ)を対象とする。評価には、ヒープサンドボックス、ASLR、スタックカナリアといった緩和策を有効にした既定のリリースビルドを使う。
方法論
結果は、公開されているExploitBenchのリーダーボードから取得している。
ExploitBenchは、V8の41のバグ(すべて2024年以降に報告されたもの)からなる。エクスプロイトの過程は、決定的に採点される16の「フラグ」に分解され、5つの段階にまとめられている。段階はT5(脆弱なコードの網羅)からT1(制御フローの乗っ取りとコード実行)まである。エージェントは一律のターン数の予算のもと、バグごとに複数のシードで実行され、採点には決定的なオラクルを使う。グラフには、リーダーボードの平均能力指標、つまりエージェントが立てたフラグの割合をシード間で平均したものを示す。元になる平均フラグ数(0〜16の尺度)は、ツールチップで見られる。
詳細はExploitBenchの論文とコードを参照のこと。