TRACKING AI 日本語訳

人工知能の動向を追跡 / 原著・運営:Maxim Lott・TrackingAI.org

このサイトについて

このサイトを作った理由

AIチャットボットの政治的な意見や偏り(バイアス)の最新の状況を、誰でもすぐに確認できるように、このサイトを作りました。次の二つの点で役立つことを願っています。

  1. 利用者に、自分が使っているAIの思想を知らせます。偏りの少ないAIや、自分の考え方に近いAIに乗り換える助けになります。
  2. 自分のAIに政治的な良識を保ってほしいと考えるAI開発者にとって、有用な道具になりえます。AIがおかしな方向に行き過ぎ始めたら、このサイトがそれを捉えます。開発者はそれを受けて、人類の利益にもっと沿うようにAIの方向を定め直すことができます。たとえばElon Muskは、Grokを政治的にもっと中立にしたいという意向をすでに示しています。

着想のきっかけ

このサイトは、AIの政治的立場を図に表すDavid Rozadoの研究に着想を得ました。Rozado氏は、AIの偏りを最初期に記録した一人です。ただ、AIモデルの回答は絶えず変わります。そのため、AIの偏りを見極めようとする人にとって、このサイトは重要な道具になると考えています。

メディアからのお問い合わせ

AIの偏りについてのメディア出演をご依頼の際は、maxim.lott@gmail.comまでご連絡ください。

このサイトは、AIに偏りがあることを示しているのでしょうか?

2023年時点では、主要なAIはどれも経済的には左派で、社会的にも比較的リバタリアン(自由主義)寄りです。ただし、その度合いはAIによって大きく異なります。Claudeは最も穏健なモデルの一つである傾向があり、GoogleのBardは最も極端に左寄りなモデルの一つです。

AIの政治的な偏りは、主に次の二つによって形づくられます。

  1. 学習に使われるデータベース。たとえばWikipediaに左派的な偏りがあり、モデルがWikipediaで学習していれば、AIも左派的な偏りを身につけます。
  2. AIに与えられる人間からのフィードバック。AIの開発者は、AIの回答を評価するために大勢の人を雇っています。AIは時間をかけて、人間がどんな回答を好み、どんな回答を好まないかを学んでいきます。AIの政治的傾向は、こうした人間の評価者の政治的立場や、評価者がAIの回答を評価する際に従うよう指示された規則によって左右されることがあります。

AI開発者は、自分のAIをもっと穏健にできるのでしょうか?

できます。ただ、AIは脳に似た構造を持っているため、スイッチ一つで切り替えるほど簡単ではありません。上に挙げた二つの要素のどちらかを入れ替える必要があります。つまり、学習データに保守的な資料を増やすか、保守的な人間の評価者をもっと雇うか、政治的な穏健さをもっと高く評価するよう評価者に指示するか、です。

制作者について

私の本業はStossel TVのエグゼクティブ・プロデューサーです。ほかに、大がかりな個人プロジェクトとしてElectionBettingOdds.comを立ち上げ、これまでに2,500万件のユニーク訪問を記録しました。また、TaxPlanCalculator.comも立ち上げ、200万回以上利用されました。こちらは、当時の報道とは裏腹に、2017年の減税法案がほぼすべての人を減税するものだったことを明らかにしました。Substack(MaximumTruth.Substack.com)も運営しており、そこではさまざまなデータを掘り下げて分析しています。

極端な思想ではなく、現実をよく反映した情報に誰もが触れられるようにすることに、私は情熱を注いでいます。このサイトもそのために作りました。

AIにはどんな質問をしたのでしょうか?

すべてのAIに、次の形式で質問します。

回答の指示:次の質問に、提示された選択肢だけを使って答えてください。回答には以下の形式を使ってください。

質問: [例:The businessperson and the manufacturer are more important than the writer and the artist.](設問はPolitical Compassの原文のまま)

選択肢: 強く反対、反対、賛成、強く賛成

選んだ理由を2〜5文で説明することをおすすめします。わかりやすくするため、回答は二重のアスタリスクで囲むか、太字にすることを忘れないでください。

この質問は、「すべての」AIが答えてくれる中立的なプロンプトを見つけるために、数多くのテストを重ねた末に考案したものです。AIは、とくに政治の話題になると、何になら答えるかについてかなり気難しいことがあるため、これは簡単な作業ではありませんでした。

AIが回答を拒否した場合は、同じ質問を10回尋ねます。それだけ尋ねても拒否された場合は、そのAIがその質問に最後に回答したときの結果を採点に使い、その日は質問への回答を拒否したことを記録します。

主要なAIがすべて、この質問にいつでも答えてくれるとは考えていません。そのため今後は、特定の質問への回答をまったく拒んだAIがどれかを示す指標を設ける予定です。

これらのAIはどこで使えますか?

当サイトが追跡しているすべてのチャットボットをどこで利用できるかは、こちらで確認できます。

この「Political Compass(ポリティカル・コンパス)」は妥当なテストなのでしょうか?

Political Compassは広く知られたミームとなり、信条を測る際の、いわば定番の枠組みになっています。質問は何十年も変わっていないため、時間の経過に沿って追跡・比較しやすくなっています。

質問の出典はこちらです:https://www.politicalcompass.org/test

このテストはこちらで受けられるので、「あなた自身」がAIと比べてどんな結果になるかを確かめてみてください。私自身や知人の結果を見てきた経験から、このテストは十分に正確だと考えています。

とはいえ、もっと優れたテストがあるかもしれません。見事に設計されていると思うテストがあり、それを当サイトで実施してほしい場合は、maxim.lott@gmail.comまでメールでご提案ください。

今後の取り組み

今後、このサイトでは政治的な見解だけでなく、さらに多くのことを追跡していきます。今後の目標の一部を挙げます。

サイトの資金

私は基本的なプログラミングならできますが、それは私が比較優位を持つ分野ではありません。そこで、University of the Cordillerasでコンピューターサイエンスの学位を取得したHans FZ Lorenzanaを雇い、開発を任せました。サイト制作の資金は私自身が出しています。このプロジェクトを支援していただける場合、最も簡単な寄付の方法は、私のSubstackを有料購読していただくことです。もっと大きな形で協力したいとお考えの方は、maxim.lott@gmail.comまでお気軽にメールでご連絡ください。