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失敗する意志があれば、障害は見つかる。
初めて『スター・ウォーズ』のエピソード4~6を見たのは、ずいぶん幼いころだった。7歳か、9歳くらいだろうか。記憶はおぼろげだったが、ルーク・スカイウォーカーは、ほら、あの格好いいジェダイ、という印象が残っていた。
何年もたってからシリーズを見直し、ルークがぐずぐず文句を言う十代の若者だったと知ったときの、私の衝撃と落胆を想像してほしい。
こんな話をするのは、昨日YouTubeで、ヨーダの「やるか、やらぬかだ。やってみるなどない」という台詞の出典を調べたからだ。
おお。わが。クトゥルフよ。
その場面のあまり知られていない未使用テイクをご紹介しよう。監督兼脚本家のジョージ・ルーカスが、ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルと言い争っている。
ルーク:「わかった。やってみるよ」
ヨーダ:「違う! やってみるのではない。やるか、やらぬかだ。やってみるなどない」
ルークが手を上げる。ゆっくりとXウイングが水面から持ち上がり始め、ヨーダが目を見開く。だが、機体はまた沈んでしまう。
マーク・ハミル:「あの、ジョージ……」
ジョージ・ルーカス:「今度は何だ?」
マーク:「ええと……台本では、この次に『できない。大きすぎる』って言うんだけど」
ジョージ:「そのとおり」
マーク:「ルークはもう一度やってみるべきじゃないかな?」
ジョージ:「いや。ルークは諦めて、ヨーダの隣に座る――」
マーク:「これが帝国を倒すヒーローなの? いいかい、最初にぐずぐず文句を言う若者だったのはともかく、今はジェダイの修行中なんだ。前作ではデス・スターを爆破したんだよ。もう少し根性を見せるべきだろう」
ジョージ:「駄目だ。諦めるんだ。その後、ヨーダにしばらく説教されてから、『無理なことを言わないでくれ』と言う。覚えられるな?」
マーク:「無理? 何だ、厳密な計算をして数学的な証明にでもたどり着いたのか? Xウイングはもう沼から浮かび始めていたんだぞ! できるって実証してみせたじゃないか! ルークが一瞬集中を切らして、機体がまた沈んだ――それで不可能だって? それに、この分野で文字どおり800年も先輩のヨーダが、できるはずだとたった今言ったんだぞ――」
ジョージ:「それから君は立ち去る」
マーク:「あいつの大事な宇宙船なんだぞ! 沼に置いていったら、惨めな人生の残りをダゴバで過ごす羽目になる! そのまま立ち去るわけがないだろ! いいか、次の場面に飛ばして『1か月後』と出そう。ルークはぼろぼろになりながらまだ沼の前に立っていて、千回目の引き揚げに挑んでいる――」
ジョージ:「駄目だ」
マーク:「わかったよ! 腕を突き出して必死に頑張っている間に、日が沈んで、また昇るところを映す。それからようやく『不可能だ』と言うんだ。本当は、十分休んでからもう一度やるべきだけど――」
ジョージ:「駄目だ」
マーク:「せめて5分くらい頑張れよ! 諦める前に、たった5分でいいんだ!」
ジョージ:「Xウイングが風呂のおもちゃみたいに沼でぷかぷか揺れるのを見せるために、物語を5分も止めるつもりはない」
マーク:「甘いサツマイモの砂糖煮に誓って、勘弁してくれ! こんな情けない負け犬がフォースを身につけられるなら、銀河中の誰もが使っているだろう! 高校に通うより楽だからって、みんなジェダイになるぞ」
ジョージ:「いいか、君は役者だ。話を作るのは私に任せてくれ。台詞を言って、気持ちを込めてみるだけでいい」
マーク:「観客は納得しないよ」
ジョージ:「大丈夫、納得する」
マーク:「席を立って映画館から出ていくよ」
ジョージ:「座ったままうなずいて、何もおかしいとは思わないさ。いいか、君は人間というものがわかっていない。人類の運命がかかっていても、人は5分と頑張らずに諦めるんだよ」